衛生士の仕事とは?
「歯科衛生士って、歯をきれいにするだけの仕事でしょ?」 そんなふうに思われることも少なくありません。けれど、実際に現場で働く私たちには、それ以上に多くの責任と役割がありますよね。
歯科衛生士は、医療チームの一員として患者さんの「お口の健康」を守る大切な存在。スケーリングやブラッシング指導だけでなく、診療補助、カウンセリング、感染予防管理、さらには患者さんの心に寄り添うコミュニケーションまで、求められるスキルは本当に幅広いです。
毎日の業務に追われながら、「このやり方でいいのかな?」「もっとできることがあるのかも」と、悩むこともありますよね。 この記事では、これから歯科衛生士を目指す方、そしてすでに現場で奮闘している方に向けて、「現場で本当に求められる力」について、丁寧にわかりやすくお伝えしていきます。
自信をもって働き、もっと輝くためのヒントが見つかるはずです。
歯科衛生士の役割って?
歯科衛生士と聞くと、まずイメージされやすいのが「歯石を取ってくれる人」「歯磨き指導をしてくれる人」といった、予防処置のイメージですよね。でも、実際はそれだけではありません。歯科衛生士の仕事は、大きく分けて3つあります。
- 歯科予防処置(スケーリング、TBI、フッ素塗布など)
- 歯科診療補助(治療中のアシストや器具の管理)
- 歯科保健指導(生活習慣やセルフケア指導)
特に診療補助の場面では、歯科医師との連携がとても大事。たとえば、治療中の器具の受け渡しや、バキューム操作のタイミング一つで、治療のスムーズさや患者さんの快適さが大きく変わってきます。
また、患者さんの年齢層もさまざま。小さなお子さんには、虫歯にならないような楽しい歯磨き指導が必要ですし、ご高齢の方には義歯のケアや口腔機能の低下を防ぐ指導が求められます。それぞれのライフステージに合わせて、伝え方やアプローチを変える必要があります。
このように、歯科衛生士は単なる補助者ではなく、患者さんの健康寿命を支えるキーパーソン。「診療の補助」ではなく、「診療のパートナー」としての自覚を持って関わることが、とても大切なのです。
現場で求められるコミュニケーション能力
知識や技術だけでは、患者さんの心はつかめません。現場で本当に求められているのは、「人と関わる力=コミュニケーション能力」です。
たとえば、初診の患者さん。多くの人は、歯科医院に来るだけで緊張しています。過去のトラウマがあったり、「また痛い思いをするのでは…」と不安でいっぱいだったり。そんなとき、私たちが笑顔で「今日はよろしくお願いしますね」と声をかけるだけで、患者さんの表情がふっと和らぐことがあります。
また、治療前にほんの一言「少しチクっとするかもしれませんが、すぐ終わりますから安心してくださいね」と声をかけるだけで、患者さんの気持ちはずいぶん違います。この“気配りの一言”が、患者さんとの信頼関係を築く第一歩です。
さらに忘れてはならないのが、スタッフ間のコミュニケーション。忙しい現場では、報告・連絡・相談、いわゆる「報連相」が疎かになりがち。でもこれがしっかりできていないと、情報のズレや誤解が生まれ、患者さんにまで影響が出てしまうことも…。
たとえば、「Aさん、麻酔への不安が強かったみたいです」と歯科医師や受付にひと声かけておけば、その後の対応も変わりますよね。小さな気配りが、患者満足度の向上に直結します。
コミュニケーションとは、単に“話すこと”ではありません。“相手の立場に立って考える”こと。つまり「共感する力」が、歯科衛生士としてとても大切なのです。
専門知識と技術のアップデートが不可欠な理由
私たちが働く歯科の世界は、どんどん進化しています。新しい器具や治療法、材料、感染対策の方法、さらには保険制度の変更まで…昨日までの“当たり前”が、今日には通用しなくなっていることもあります。
国家資格を取得した時点では「スタート地点」にすぎません。そこからどれだけ知識と技術を積み重ねられるかが、プロとしての価値に大きく関わってきます。
では、どうやって学び続けるのか?
- 院内勉強会への参加 定期的に行われる勉強会で、症例を共有したり新しい機器の使い方を学んだり。
- 外部セミナーや講習会 興味のある分野に特化して、スキルを深めることができます。最近はオンライン開催も多く、休みの日に自宅から参加することも可能です。
- 専門誌・SNS・YouTubeなどの情報収集 医療系インフルエンサーや有名衛生士さんの情報発信は、とても参考になります。気軽に最新情報をチェックできる手段の一つですね。
もちろん、「忙しいのにそんな時間ないよ」と思う方もいるでしょう。ですが、月に1回、15分だけでもいいんです。学ぶことをやめない姿勢が、自分の自信につながり、患者さんへの説得力にもつながります。
時代の変化に取り残されないためにも、そして患者さんにより良いケアを届けるためにも、“知識と技術のアップデート”は歯科衛生士にとって最大の自己投資なのです。 当院では全国300加盟医院のホワイトエッセンス一本杉町院です!
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