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2025年10月7日 ブログ

歯がしみる原因と対策

なぜ歯がしみるのか?

「冷たい水を飲んだらキーンとした」「熱いお茶を口に含んだらズキッときた」――こうした“歯のしみる”感覚は、多くの人が一度は経験したことがあるでしょう。

しかし、この症状を「一時的なことだろう」と放置してしまう人も少なくありません。実は歯がしみるのは、知覚過敏だけでなく虫歯や歯周病などのサインであることもあり、放置すると大きなトラブルにつながる可能性があります。

ここでは、歯がしみる原因をわかりやすく整理し、日常生活でできる対策から歯医者で受けられる治療まで詳しく解説します。

歯がしみるのはどんなとき?

冷たい飲み物やアイスを食べたとき

最も多いのが、冷たい飲食物で歯がキーンと痛むケースです。歯の表面を覆うエナメル質が削れたり、歯ぐきが下がって象牙質が露出すると、神経まで刺激が伝わりやすくなります。特に知覚過敏の典型的な症状です。

熱いスープやお茶を飲んだとき

熱い飲み物で歯がしみるのは、神経が炎症を起こしている可能性が高いです。冷たいものよりも「ジワッ」とした痛みが続くのが特徴で、虫歯や神経の病気の初期サインかもしれません。

甘いものや酸っぱいものを食べたとき

ケーキやジュースなどの甘味で痛む場合は虫歯が疑われます。一方、レモンや酢の物など酸っぱい食品でしみる場合は「酸蝕」と呼ばれる歯の溶け出しが原因であることが多いです。

歯がしみる主な原因

知覚過敏(歯の神経が敏感になっている状態)

知覚過敏は、歯のエナメル質がすり減ったり歯ぐきが下がることで象牙質が露出し、神経に刺激が伝わりやすくなる症状です。特に冷たい飲食物でしみることが多く、生活習慣やブラッシングの仕方が大きく影響します。

虫歯によるもの

歯の表面が虫歯菌により溶かされ、内部の象牙質や神経に刺激が伝わると痛みが出ます。初期の虫歯は軽い痛みですが、進行すると熱いものや甘いものでも強くしみるようになり、放置すると神経の治療が必要になります。

歯周病や歯ぐき下がりが原因の場合

歯周病が進行すると歯ぐきが下がり、歯の根の部分が露出します。歯の根はエナメル質に覆われていないため刺激に弱く、冷たい水や風でもしみるようになります。

歯ぎしりや食いしばりによるダメージ

無意識に強い力で歯をこすり合わせると、歯の表面が削れて神経に近づきます。また、歯の根元が欠ける「くさび状欠損」も起こり、そこからしみやすくなります。

ホワイトニングや治療直後の一時的な刺激

ホワイトニング後や詰め物・被せ物を入れた直後に一時的なしみを感じることがあります。これは一過性のものが多く、数日から数週間で落ち着く場合がほとんどです。

知覚過敏と虫歯の違い

一見似ている症状ですが、両者には決定的な違いがあります。

* 知覚過敏 → 冷たいものなど一時的な刺激で痛むが、刺激がなくなれば痛みも消える
* 虫歯 → 進行度にもよりますが、何もしていなくてもズキズキと痛む、夜に強くなることもある

自宅での簡単チェックとしては「冷たい水で痛むけれど、しばらくするとおさまる」なら知覚過敏の可能性が高いです。逆に「じっとしていても痛い」「甘いものでも痛い」となると虫歯の可能性が高いです。
初期の虫歯は知覚過敏と似た症状になることもあります。気になったら歯科医院で診てもらいましょう。

歯がしみるときの応急処置とセルフケア

歯医者に行くまでの間、または軽度の場合には以下のセルフケアが有効です。

* 知覚過敏用の歯磨き粉を使う硝酸カリウムやフッ素が配合された歯磨き粉は神経の過敏反応を抑えます。
* 強いブラッシングを避ける力任せにゴシゴシ磨くとエナメル質が削れて悪化します。柔らかいブラシでやさしく磨くことが大切です。
* 冷たい・熱い飲食物を控える
 一時的に症状を軽くするために、極端な温度の食べ物や飲み物は避けましょう。

歯医者でできる治療方法

フッ素塗布やコーティング

初期の知覚過敏には、歯の表面をフッ素で強化したり、薬剤で象牙質をコーティングする処置が効果的です。

詰め物・被せ物による補修

欠けやすり減りが原因の場合は、レジンやセラミックで補修することでしみる症状を軽減できます。

神経の治療が必要なケース

虫歯が進行して神経に炎症が及んでいる場合は「根管治療」が必要です。放置すると歯を失う可能性があるため、早めの受診が大切です。

歯がしみる症状を予防するには?

正しい歯磨きの仕方

力を入れすぎず、小刻みに動かすブラッシングが基本。歯ぐきが下がるのを防ぐため、横磨きではなくバス法やスクラビング法がおすすめです。

食生活の見直し

酸性の飲食物(炭酸飲料・柑橘類・酢など)の取りすぎは歯の表面を溶かします。だらだら飲み食いせず、摂取後はうがいをする習慣をつけましょう。

定期的な歯科検診の重要性

自覚症状が出る前に予防的に治療することが、歯を長持ちさせる最大のポイントです。3ヶ月から半年に一度は歯科医院でチェックを受けるようにしましょう。

まとめ

歯がしみる原因は「知覚過敏」だけでなく、「虫歯」「歯周病」「歯ぎしり」など多岐にわたります。自己判断で放置してしまうと、症状が悪化して大がかりな治療が必要になることも少なくありません。

「ちょっと気になるな」と思ったら、まずは歯科医院で相談するのが安心です。早めの受診と日々のセルフケアで、大切な歯を守っていきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1: 歯がしみるのは自然に治りますか?

A1: 軽度の知覚過敏なら一時的に治ることもありますが、虫歯や歯周病が原因の場合は自然治癒しません。

Q2: 歯磨きで治せますか?

A2: 知覚過敏用の歯磨き粉で症状を和らげることは可能ですが、根本治療には歯科医院での処置が必要です。

Q3: ホワイトニングで歯がしみるのは危険ですか?
A3: 一時的な症状であることが多いですが、長く続く場合は必ず歯科医に相談してください。

Q4: 歯がしみるのを放置するとどうなりますか?
A4: 虫歯や歯周病が進行し、神経の治療や抜歯が必要になることがあります。

Q5: 子どもでも歯がしみることはありますか?
A5: あります。特に乳歯や生え変わりの時期は歯の表面が弱く、冷たいものでしみることがあります。

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