みなさん
こんにちは。すずき歯科クリニックの院長の鈴木です。
歯科医院にご来院される方の理由の一つに歯がかけてしまった。が多くあります。
食事をしていたらかけた。。。
ポロッと白いのが出てきた。。。
かけたところがしみる。。。
かけてたけどそのまま放置していた。。。
などお悩みは様々です。
歯が欠けている理由
では何が起こっているかですが、大きく分けて2つの理由があります。
- ご自身の歯がかけている
- 以前治療した詰め物が取れてかけている
ここで重要なことはそのまま放置はしないことです。
痛みがあれば歯科医院にて治療を考えるかと思いますが、実は症状がないうちに対処した方が良いです。
簡単に言えば、弱っている部分(かけている)は虫歯になりやすことが考えれるからです。
痛みが出る前に治療をされることをおすすめします。
歯の硬さはどれくらい?
では、ここでご自身の歯についてもう少し詳しくお伝えします。
歯の硬さはどのくらいかご存じでしょうか?
硬さの指標でモース硬度というものがあります。
歯は2層構造で、表面はエナメル質と呼ばれます。体の中で最も硬いものでモース硬度は7と言われています。
イメージしにくいと思いますが、鉱物の硬さでも用いられます。
有名なのがモース硬度10のダイヤモンドです。7ですと石英が当てはまるようです。
個人的な感想ですが、やはり硬いですよね。
ただ、硬いからといって壊れないという意味ではありません。ダイアモンドも衝撃を与えれば壊れます。
歯も同じなんです。
こんなデータがあります。
第一大臼歯(親知らずを含めず後ろから2番目の歯)は、平均で73.90〜73.08kgの力がかかります。
([健常永久歯の相対咬合力および個歯咬合力に関する研究]より参照)
私も含めてですが、毎日当たり前のように食事をして、噛んで使っています。その時にも上記の力がかかっているということですね。歯は大切な役割を果たしてくれていることがわかりますよね。
そして、歯の神経がない場合の噛める力は歯の神経が残っている場合の噛める力に比べて低いと言われています。
([抜髄歯の個歯咬合力に関する研究]より参照)
咀嚼回数について
給食を食べるときの幼児の咀嚼(噛む)回数は
- 1回の食事で約1100回
- 成人で平均が561回
という研究の結果もあります。
([幼児の咀嚼回数に関する研究]より参照)
成人でも個人差はもちろんありますが、3食食べれは1日1,600回以上は噛んで歯を使うことになりますね。
詰め物が取れた場合はどうしたらいい?
では②の詰め物が取れた場合についてお伝えします。
治療に使った材料にも種類があります。
銀歯であれば、取れたもので色が違うので認識は早いかと思いますが、最近では簡単に言えばプラスチック材料も使われます。
これは、白いので取れてもご自身の歯なのかすぐにはわからないとおっしゃる方が多いなと感じます。
噛む回数やそこにかかる力をお伝えしていきましたが、やはり、お口の状態や噛み合わせ、骨格などその人個人のものがあります。
そこを考えながら治療をすることが最も大切と思います。